コンパクトキャンプ

キャンプ用ガスの詰め替え。廉価なCBガス缶をODガス缶に入れ替えてお得に!ガス充填アダプターレポート

2019年5月26日

OD缶でCB缶をつかう。カンタンでしたよ!

OD缶→OD缶の詰替えに続き「ガス移替えアダプター」を使って、CB缶の中身をOD缶へ入れ替えてみました。

カセットコンロに使われるCB缶。家庭用としても普及しているためコンビニやスーパーでもかなりの確率で置いてある、あのお馴染みのガス缶です。メリットはとにかく安いこと。100円均一でも買えるという、めちゃ安なコストパフォーマンス。このカセットボンベの中身をOD缶へと再充填してみます。OD缶に詰め替えればいつも使っているガス器具のままで、CB缶の鬼安なガスを使うことができます。これなら湯水のようにガスが使えちゃう!コーヒー飲みまくれちゃう!とウキウキなビ・・節約家の方へ(笑)キャンプならではのゆったりとした時間を活かした、長時間の煮込み料理も楽しくなるかも知れません♪

CB缶をOD缶に入れ替え。ただし・・・

そもそもですが、CB缶からOD缶に入れ替えていいの?という疑問があるかと思います。

ガスの種類が違うので、器具も違います。なのでバルブの形状も違って、誤使用ができないような規格になっています。

が!実際には問題なく使えます。いろいろと細かい部分においては違いがあるはずです。でも、ガス器具の単純な目的「ガスを燃焼させる」という点においては全く問題なく動いてくれるので、こういう詰替えアダプターが普通に販売されています。

ただし、お約束ですが自己責任ですのでご注意を!

皆さんご存知だと思いますが、CB缶とOD缶って何が違うの?というと・・・

CB缶のデメリット

CB缶のメリットはとにかく安いこと!それだけ!!

ということは、やっぱりデメリットが・・・あります。ガソリンで例えると「ハイオク」と「灯油」みたいな感じです。例えればOD缶はハイオクガソリンです。やったことがある人は少ないと思いますが、ちょっと地面にこぼして火を近づけるだけで、瞬間的に良く燃えます。一方でCB缶は灯油のように、安いけれど燃焼力は弱めです。灯油単体をコップに汲んで、ライターの火を近づけても通常は引火しません。

「冬=寒さ=連続使用」に弱いCB缶

実際の使用では、主に使用する「気温」で性能の差がでます。

OD缶の場合は低温でも燃焼しやすいです。気温がマイナスになっても続けて燃焼してくれます。これは低温でも気化しやすく、燃焼力が高いガスだからです。

CB缶の場合は低温で使用すると最悪、使えません。実際に安物のCB缶の場合、10度以下の気温になると厳しいです。最初は点火できても連続して使用できません。ガス器具の商品説明でもよく出てくるワードで改めての説明となりますが「ドロップアウト」という現象が起きます。ガスを放出するとガス缶の中身が減り、圧力が減ります。制汗スプレーを使用すると、数秒使うだけで缶がひんやりしてくると思います。あれと同じです。そのまま使い続けると、あっという間に10度以下まで缶自体が自ら冷えていってしまいます。十分なガスを出すことができず、最後はトロ火になり・・・消火、となります。

気圧の低い高所、そして低温に弱いのがCB缶のデメリットです。

そしてザックリ言ってしまえば、寒いところでも使えるのがOD缶!

CB缶でも夏ならOK!

逆に言えば、十分な気温のある夏ならば「どっちでもあんまり変わらない」ともいえます。

夏のキャンプ用途ならCB缶でもOD缶でも大きな差がでません。ガス自体の熱量が違うので・・というのもありますが、「都市ガス」と「プロパンガス」論争みたいな程度です。ガスの成分的には「プロパンガス」の方が断然熱量があり、早く熱することができます。なので中華料理屋は大火力を得るために、あえてプロパンガスを使っているそうです。とはいえ都市ガスだから・・・風呂とかコンロとか温まりが悪くて不便でねぇ〜なんて声はあまりないかと思います。実質的には気にせず使えるレベルです。

ただし十分な気温が必要です。早めの春先や秋は要注意です。また少し標高がある場所では夏でも朝晩が冷え込むことも。器具・ガスの性能によっても違いますが、感覚としては気温が10度を下回ってくるとCB缶系は不機嫌になってきます。最初はよくても、例のドロップダウンでお湯が湧く寸前にトロ火になってしまったり、火力を最大にしても中火以下にしかならないなど、支障が出てきます。

なので、夏限定!となりますが、CB缶のコストパフォーマンスを最大に生かして、無駄なくアウトドア料理を楽しめます。

ということで、今年の夏にむけて実際に詰め替えてみました。

CB缶からOD缶に、アダプターを使ってガスを詰め替え

今回は使いかけの古いCB缶が2本あったので、それぞれの残りをあわせて、1つのOD缶に入れてみます。

いずれにしても空っぽのOD缶をひとつ用意する必要があります。使い切った缶を捨てずに取っておくのをお忘れなく。通常サイズのOD缶(約200gサイズ)に通常サイズのCB缶はすべて入りません。缶の内容量にあるとおり、250gが一般的なカセットボンベの内容量です。なのでガスを詰め替える際には、OD缶の規定の容量をオーバーしないように重さを測りながら入れることになります。

↑カセットコンロでよく使うこのサイズのガスボンベは内容量で250グラム。

↑まずはCB缶の方にアダプターをつけます。いつもの「切り欠きを合わせて少し回転」でOKです。このサビサビのイイ感じのガスボンベ、なんだかんだ使う機会がなく中途半端なまま10年ぐらい家にいる気がする・・・。自分は初耳で気にしたことも無かったのですが、ガスも賞味期限があるそうです。中のパッキンが劣化し、危険とリスクが増すそうです。たしかにね・・。お酒と違ってなんら良くない要素しか増えない、ビンテージなCB缶です。

↑OD缶側と接続します。

↑ツマミを回してバルブを緩めると、シューッと音がしてガスが移動し始めます。

↑こんなんで数十秒〜1分ぐらい。入れ過ぎないようにこまめに重量を測ります。2本を撮影しつつやったので2本のCB缶が入れ替わっています・・・

OD缶とアダプターの重さを引くことをお忘れなく。この場合は下記でした。

329g ー OD缶自体の重量:150g ー アダプターの重量:94g = 85グラム

85グラムが実際に入ったガスの量です。このOD缶の新品時のガスの重量は225gなので、残り140グラムまで入れてOKということですね。

OD缶の空っぽの時の重量は下記で測りました↓

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↑OD缶の時もやりましたが、熱いお湯を掛けるとかなり効きます。容量の様子をみつつお湯の温度は調整してみてください。勢いよく熱湯をかけたら、一気に入りだす音がしてビビりました。

↑残り少なくなった際は、切欠き部分を下にすると液体のガスがノズルから出やすいそうです。カセットボンベは「切り欠きを上」にして使うよう器具が設計されています。通常の使用時は液体の生ガスを吸わないように、ノズルは切り欠き側(上面)の方に寄せて作られているそうです。考えたこと無かったけど、そういうことだったんだ〜

↑再び計測。アダプターごと外したので、実質の中身は184グラム。最大で225グラムなのでちょうどいい8分目具合です。

が、あとちょっと行けるんじゃね?と「ストップウォッチを10秒きっかりに止めたら優勝!」的なやつ・・・ギリギリぴったりに、ああ、なんか今日こそは行ける気がする!!

↑結果、超オーバーラン!調子に乗って熱湯かけて振ったら、一気に入った気がします・・・。

411gーOD缶重量:150g = 261g

225gを36グラムオーバー!!

1ミリもギリギリじゃない、ただのアホでした。危ない行為なので、真似しないようにお願いします・・・

移し替えたカセットボンベのガスで点火してみる。OD缶にて問題なく使えました

というガス入れ過ぎオーバーランがありましたが、無事に?詰替完了。点火してみました。

↑プリムス P-153 ウルトラバーナーで燃えるCB缶のガス。(しかも2本のチャンポン)

↑ちょっとじっくり見てみましたが、違いが・・・分かりませんでした。火力の調整もいつもの感じで、なんてことなくシレッと使えています。

↑間違えて冬場や登山に持っていって、お湯がない!という悲しいことにならないようマークをつけときました。裏面にも油性マジックでCB缶ガスだよ、と書いておきました。それと今回の年月日を書いておきました。また三年後ぐらいにはOD缶自体も劣化していると思うので、新しい空のOD缶に詰め替え直す。とかありそうです。

ちなみにCB缶=カセットボンベの空の重量

約100グラムですね。CB缶にOD缶ガスを詰め替える時には、この空っぽの重量が基本になると思います。

夏はキャンプのメインシーズン。緊急時にも使える?という意味で頼れるCB缶

これだけ紹介しておいてなんですが、自分の場合はあんまりガスを使わない・・(笑)ほとんど焚き火でお湯〜料理までやってしまうので、キャンプでは出番が少なめ。登山ではもちろんガスを使うのですが、CB缶仕様で持っていく勇気は普通になく、間違いなくOD缶を持っていくと思います。OD缶はプリムスのハイパワーガスIP-250Tオンリーです。より低温で使える寒冷地仕様的な少し割高なガスですが、それでも真冬の雪の上で使うと厳しいものがあります。冬のキャンプも絶対に通常のOD缶を持っていくし、CB缶を詰め替えてみたものの、ほんとに夏だけの出番だなぁ。。今年の夏はガスでちゃんとした料理にチャレンジして遊んでみようかなー。

↑自分は最近めっきりCB缶を使わなくなってしまい、OD缶に詰め替えて消費できそうです。荷物をコンパクト化していくと、CB缶はちょっとデカイ・・・

自分の場合は特殊?かもしれませんが、ファミリーキャンプな場合はもっとガスをよく使うと思います。4人分のお湯、料理も4倍。ソロよりも格段にガスを消費するハズ。もし詰替アダプターも車に乗せておけば「あ!ガス無いじゃん?!」という場合でも、最寄りのコンビニ・スーパーで調達し詰替できちゃう強みがあります。OD缶が残り少ない事に気づいても、入手できる確率はCB缶に比べると格段に低いです。その意味でも夏限定ですが、CB缶仕様もええんじゃないでしょうか。まあ素直にCB缶用の器具を使えばいいんですが(笑)

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ということで、CB缶の詰替レポートでした。

ゆったりと現地での時間を過ごせるキャンプ。その時間を使って昼から仕込んだ長時間煮込みカレーとか、ガッツリ牛すじ煮込みとか、楽しそうかも。あえて料理に時間をかけれるのも、キャンプならではの楽しみですもんね〜コスパ最強のCB缶が大活躍できる、なんかいいキャンプ飯ないかなぁ〜

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