いざヤマ散歩。膝が痛い憂鬱な下り道の救世主!「グリップ部分」で選んだトレッキングポール
膝の痛みからトレッキングポールを真剣に選んだ時の話です。
行きはよいよい、帰りはツライ。
普通は山を登るんだから「のぼり」のほうがキツイはず。もちろん体力は上りの方が絶対に多く使うハズ。
でも、、ヒザが悪い自分は「下り」が恐怖。まさにその通り、帰りはツライ・・。
ランニングでヒザを痛めてから、長めの下りコースに入ると必ず膝痛が発生しています。ヒザの外側が痛くなる典型的なパターンです。
着地や体重移動など、できるだけそっとそっと、、を心がけています。
が!ダメな時はダメですw
そんな膝の痛みをやわらげてくれるアイテム、トレッキングポール!
二本足で歩く時の左右のバランス、下りや上りの体重移動のサポートなど、トレッキングポールの恩恵については、詳しいサイトを見るとたくさんの情報が出ています。
口コミやレビューなども多く、ネットで買ってもいいかなーと思っていました。アウトドアショップでも何度も目にして興味本位で手に取ったこともあり、複雑なモノでもないので、まあいっか、、と。
でも、トレッキングポールって歩いている間、第三の手足に近い存在になるんですよね。このトレッキングポールに関しては持った感じとか、重さとか実際に触れて選びたいなーと考え直し。膝痛が本当にキツイので、いつになく真剣でした(笑)
そんな中で、実際にお店に行っていろんな商品を触ってみて、自分が選んだのはコレ!
LEKI サーモライト AS
トレッキングポールのメーカーとしては有名に入るLEKI。その中でも型落ちになりますが、中堅モデルとなります。どこが気に入ったかといいますと、、
ここだけは譲れない、、と思ったのは
グリップ部分です。
手に持つグリップのトコロ
ここが抜群にフィットして、これだっ!!!と思わせてくれました。
とにかく持ち心地が気に入った、手にフィットするエルゴングリップ
エルゴノミックな形状を進化させてグリップゾーンを拡大した、ポジティブアングルグリップです。その特長は、無理なく自然にグリップを握れる形状にあります。
caravan 公式サイトより
と言われてもよく分かりませんが、選択肢が広がると言う意味では、かなりポジティブなグリップです(笑)
男性としては小さめの自分ですが、
そのまましっくりと手に収まる形状になっています。
上のヘッドが人差し指の上にかかり、色んな意味で持ちやすい。
そして決め手になった最大の特徴はグリップの先端の形状です。
T字タイプのグリップにも似た、二通りの持ち方ができるヘッドの形状!
エルゴングリップと名付けられたこのグリップは二通りの持ち方ができます。先程の通常の握り方の他に、グリップ部分を手のひらで覆うように持つ、写真のような持ち方も出来ます!
手のひらで上からポールの先端を押すようなイメージです。この持ち方だと、手の力をあまり使わずに荷重を預けることができます。「T字」型のグリップのポールと同じように、手のひらに体重を掛けるイメージですね。
下りと上りで、使い分けができる。
実際に何度か使いましたが、下りの際はほとんど後者の手のひらで握る持ち方をしています。好みがあると思いますが、自分はコレ!でした。
とはいえ、、そんなの常識だよって人がほとんどだと思いますが、下りにトレッキングポールに荷重を掛けすぎるのはNG&邪道です。もしもポールが滑ったら即転倒となります。しかも腕部分にそんなに激しく体重を掛けるような移動は色んな意味でNGですよね。。。
でもでも!足場の悪い場所での足運びのサポートや、バランス維持には本当に役立ってくれています。ちょっと頼りすぎなシーンもあるかと反省しつつ、基本は2本の足で立つように心がけています。
長さの固定はねじって調整するタイプ
下の写真のように二段階に伸縮します。銀色の部分が伸び縮みするポール部分ですね。
好みの長さにした後、ポールをねじって固定します。メーカーの機能では「スーパーロック」と呼ばれています。物干し竿とか、つっぱり棒をイメージすると近いと思います。
さほど強い力で締めなくてもOKと店員さんにも念押しされました。あんまりきつく締めすぎると中のパーツが壊れてしまうそうで。
たしかに、まだまだかな?と優しく締めて程度でキリッと止まります。
目安になる目盛りも印字されていて、自分の好みポイントを探れそうです。
ちなみに、このモデルの新しいものは「スピードロック」と呼ばれる機構で、ねじるのではなく、パチンとワンタッチで止まるようになっています。
そちらも魅力的でしたが、、、
ちょうど好日山荘のアウトレットで出ていたのでこちらの旧モデルをお安くGETしてしまいました♪
店員さんいわく、基本性能は全く変わらず、調整する時だけの違いとのこと。そんなにしょっちゅう短く長くするものではないので、シンプルな構造というメリットもありますと言われ、、結局値段につられて(笑)
基本性能はまったく変わらないので、調整の時だけ少し手間かもしれません。
取扱いについても、図入りで分かりやすかったです。
一応旧モデルになっていますが、取説には新旧並行して掲載されているんですね。新しいのがスピードロックシステムで、今回のモデルがスーパーロックシステムです。その違いは操作の仕方だけなので、下記の図をみれば違いが分かりやすいですね。
もう一つのさすがポイント、ストラップ部分のワンタッチ調整
なるへそ~と思ったストラップ部分の一工夫。
ストラップの長さって、持ちやすさに意外と関係しています。手の甲ぴったしに巻いて持つことで、ホールド感もぐっと増します。
そんなストラップの長さ調整をスムーズに、かつスマートに行えるエルゴングリップ&ストラップ。
LEKIトレッキングポールのストラップの長さ調整の仕方。
①ストラップを手にかけて、通常どおり使用しているところから・・・
②ストラップのみを持って、ぐっと上にひっぱります。そうするとグリップの根本が矢印の方向に動きます。
ストラップの固定がはずれ、長さを調整できるようになります。
③長さを調整した後は、そのままぐっと下方向にストラップを引っ張ると・・・
④テコの原理?的にストラップ自身が自ら先程のロック機構を動かして、元の位置にもどります。ストラップの長さはしっかりと固定されます。
簡単なうえ、金具や取っ手など余分なモノがグリップ周りに飛び出ることもなく、スマートに機能が納められています。
さすがだなぁ!これぞ機能美って思いました。
ストラップの長さについては、一度自分の長さに設定してしまえば、夏の時期はほとんど変えなくてもOKかと思います。ただ冬場に厚手の手袋を重ねると長さがだいぶ変わるので、手袋の枚数に合わせて適時調整する感じになります。
とにもかくにも、ここに惚れたよ!!人間工学に基づくというエルゴングリップと、ストラップ調整のシンプルさ。
ほんとうに持ちやすくて、手にフィットする形状だと思います。あと持ちやすさだけでなく、実際に力を入れやすい工夫になっていると思います。
特に手のひらで握るように持つ場合は、このエルゴングリップの形状がまさしく活きてきます。
実際に使ってみても、スムーズに活躍してくれています。どちらかといえばいいモデルを最初から使ってしまったので、廉価なモデルとの比較はできません。ひとまず山道散歩に使う用途では十分に活躍してくれそうです。また高価になりますが、更に軽いカーボン製の商品もありますので、価格が許せるのであれば軽いに越したことはないと思います。
実際に店頭で持ってみて!
なんにしても、店頭で実際に持ってみると違いがわかります。自分のようにネットだけで買おうかな~なんて人は少ないと思いますが、やっぱし一度実際に持ってみてください!
あくまで個人的ですが、なんだこれ全然違うーーってのもありました。いろいろ触って試してみる中で、LEKIのこのグリップの持ちやすさと汎用性は、絶対コレ!って思えたアイテムでした。
久々にコレだ!!って確信できるアイテムでした~こういう買い物は気持ちイイ♪
↓最新のモデルです。例のロック部分が「パチン」と止めるタイプに進化しています。店頭で触ってみて、やっぱりレバー式の方がいいな・・と思ったり。
2019年6月追記:今なら完全にモデルが入れ替わっているので絶対にレバー式がおすすめです。グローブ等をしているとねじるタイプだと感覚が分からず、ちょっと手こずる時もあります。レバー式は重量が重くなるといわれていましたが軽量化もされており、使い心地を優先したほうがいい!と思います。
↓レビューなどを見ていると断然に人気なのがカリマーの下記。グリップ部分が似てて持ち心地が良さそう。そして人気の理由は何よりもこの軽さ!1本で190g、2本で380gの超軽量!うーん、これは魅力的だ・・・
↓ブラックダイヤモンドのポールも人気です。垂直系をやる方には知られたブランドらしく手堅いチョイス。収納時:63.5cmはこの中で最短になります。
手堅いキャラバンが代理店をやっているLEKIか、最軽量のカリマーか、最小サイズのブラックダイヤモンドか。と人気の理由がわかります。
あとは無難にモンベルのトレッキングポールか・・・。
それでも持ち手部分のフィット具合はLEKIが断トツ気に入ってしまったな〜。形状で見るだけでも違いますもんね。
も、もし、あえて言うならば・・・
あえて言うならばのマイナス??気になったポイントを。。
グリップトップのグレーの樹脂部分が、何かしらどこかに置くと傷つきます。自分は全然気にならないのですが、神経質な人はアレかもしれません。特に自分の扱いが雑だから・・・なんですが(;_;)
あとスーパーロックシステム、回して固定するタイプですが、厚めのアウター手袋だと回しにくいって時もありました。やっぱり新しいワンタッチロックのほうが便利なのかな??
以上、LEKIトレッキングポール サーモライト AS の感想でした。