コンパクトキャンプ

[着火剤]文化たきつけ・ベスターの容器・保管どうする?溶けるビニル袋対策の末〜

2019年2月14日

文化たきつけ キャンプ初心者ならこの着火剤を使っておけ!

キャンプ小ネタです。着火剤でお馴染みの「文化焚き付け・ベスター」の容器や保管方法ってどうしてます?

最初は知らずに普通のジップ袋とかビニル袋に入れてしまい、、、見事に溶けました。溶けたというかベタベタ・ヌルヌルになり大惨事に。

一体に何に入れたらいいのよ?!と、一時期は迷走したのでレポートを。

キャンプ・バーベキューの最強 着火剤。文化たきつけ・ベスターって?

 

手早く火を着けたい時に、強い味方の着火剤。
the バーベキュー用品が並ぶホームセンターなどではロゴスの固形タイプや、透明な液体のジェルタイプの着火剤なんかがよく目に付きます。

でもその下あたりで、ひっそりと売られているコイツ。

 

「文化たきつけ」「ベスター」

   


パッケージとかも超地味です。「着火剤」と大きく書かれてないので、知らなければ素通りしてしまいそうなパッケージ。
そして現物だけを初めてみたら、一体なんのアイテムかも分からなそう。

茶色いウエハースバーみたいなコレ。

↑ホームセンターでよく買うのですが、いつも下の方に地味に置かれているアイテムです・・・

↑パッケージ裏面には

「油の蒸発を防ぐため開封後は密閉した袋または空き缶に詰め替えて保管して下さい」と。

でも!でも!そこらの普通のビニール袋に入れるとベタベタになっちゃうんだよなぁ・・・

と、着火剤の保管容器の話の前に、

 

文化たきつけとベスターってどう違うの?[着火剤としての違い]

いろんなサイトでもおすすめされている、定番の着火剤「文化焚き付け」&「ベスター」。

着火剤としての性能の違いはあるのか??というと・・・

使用感としては全く違いがありません。

↑ベスターが最後の1本(しかも使いかけ)という中途半端ですみません。。。また新品を買った時に並べてみます(笑)

右側が文化たきつけ、左側がベスターです。

↑ベスターの空袋です(笑)いずれも同じ感じの透明の袋。シンプル(地味)なパッケージです。もしまだ使ったことがなければ、200円でお釣りが来る金額ですのでお試しで気軽に試してみては。

 

袋から出したら、見分けがつかないぐらい一緒

アップしてみると・・・

↑右側が「文化たきつけ」、左側が「ベスター」。質感までほとんど同じ。

実際に着火剤として使った燃え具合も、ほとんど違いを感じません。

違いといえば名前と内容量ぐらい。

文化たきつけの方がたくさん入っており、値段も少し高いぐらいしか違いを感じません。

 

なんで燃える?すごい優秀な着火剤「文化たきつけ」&「ベスター」

という、地味なパッケージ、地味な見た目
を素敵に裏切ってくれる超優秀な着火剤。今ではこのどちらかを必ず持っていきます。

とにかくよく燃えるのですが、その正体は「灯油を染み込ませた木材繊維」とのこと。

 

パッケージの裏面には下記の表記。

木材繊維質

第二石油類(灯油)

よく燃える理由はこれかー。

そして、袋がベタベタになってしまう理由・揮発して臭いが発生する理由もここですね。

 

でもそのおかげで、マッチ一本どころかライターの火を一瞬かすめればすぐに着火。

ジワジワではなく一瞬で火がまわり、5分ぐらいは灯油ならではのグイグイな勢いで非常によく燃えてくれます。

キャンプで使える着火剤。実際に使ってみる[文化たきつけの例]

「文化焚き付け」&「ベスター」の両方共、こんな風につながった状態になっています。

ワサリと切れ目に沿って割って使います。すっごい”しっけた”ウエハースみたいな感触です。必要な本数だけ切り離して使います。

↑触ると灯油のヌルッとした感触が。手を汚さないために軍手・革手・火バサミなどでいつも折っています。

↑炭じゃなくて薪(細かく割ったものや、焚付用の小枝があれば)なら1本でも十分に着火できます。

↑焚付用の小割・木の枝の中に適当に差し込みます。当たり前ですが組んだ小枝の一番下の方に置くと効率よく炎が当たります。

↑着火直後。ライターで一瞬火をかすめれば、3秒でこんな状態に。

欠点は黒い煙が出ること

使ってみると分かりますが、灯油ベースの着火剤なので黒っぽい煙がでます。

大きめの焚き火台などに多めに入れて着火すると、焚き火台の内側に黒いススが残ったりします。どうせその後薪や炭を燃やすので、何の汚れかもうやむやになってしまうと思いますが、薪のススとはちょっと違った黒い汚れがつくかも知れません。凄く気になる方は置き場所などを工夫してみては。

また、最初だけなので気になりませんが、食品を並べる焼き網などに当たらないよう、着火時はよけておくとナイスだと思います。体にいいことは無いと思うので・・・

着火剤として燃え続ける時間

正確に測ったことはありませんが、5〜10分ぐらいで燃え尽きます。

ただしその間の着火力が強力なので、その間に十分に着火できます。

ちゃんと炎が着火したい対象物に当たっているかなど、この最初の時間だけは火ばさみで調整しつつ面倒を見てあげると間違いありません。
ベスターだからと油断して着火だけして他の作業をしていると、薪が崩れてぜんぜん違うところで着火剤が燃えており、チーンと自然消火している時もあります(笑)

 

文化たきつけ・ベスターの保管方法。使った残りはどうしよう?

文化たきつけは一袋に18本ほど入っており、ワサリと切れ目に沿って割って使います。
すっごい”しっけた”ウエハースみたいな感触です。1本ずつにバラした状態で好みの数だけ使用することができます。

薪の状態にもよりますが自分の場合は1本、多くても2本あれば十分着火できます。

そこまではいいのですが、、使った後の残りをどうしよう??となります。

「文化たきつけ」をジップロックに入れて保管したらこうなった・・・[失敗談]

灯油なので揮発する

文化たきつけ」&「ベスター」は灯油を使用した着火剤です。

実際に触ってみるとちょっと湿っており、灯油が染み込んでいるなーとリアルに感じます。

実際に指で触ると、灯油独特の質感とベタベタ感、もちろんですが強烈な灯油臭がしてしまいます。

灯油もガソリンほどではありませんが、揮発する燃料です。

文化たきつけと真夏の車内。失敗談

使いかけのベスター(袋は捨てちゃった)をキッチンペーパーにとりあえずくるくると丸めて、カゴの中に放り込み、そのまま車に積んだことがありました。

帰りの車中ですでに、「む・・なんか灯油くさいなぁ〜」とは感じていましたが、そこは遊び疲れたキャンプの帰りです。
夕方過ぎにとりあえず帰宅。食器・食材系の最低限だけを降ろして、あと全部車につんだままに。

そして翌日、季節は夏の終わり・・・。

 

何も遮るものがない、青空駐車。

サンサンと夏の太陽が照りつけて、9月とはいえ昼間はボンネットから陽炎が。
翌日・その翌日も車を使うことがなく、3日後ぐらいに車に乗り込んだ瞬間。

 

むあァァァッ!!

もう匂いとかじゃなくて、息を吸った瞬間に咳き込んでむせるぐらいに、キッツイ匂いが!!

 

一瞬何が起こったのか分からず、今思えば素人臭くて恥ずかしいのですが「車が壊れてガソリンが漏れた?!」とか一瞬思ったぐらい強烈なガソリン(灯油)臭が。
真夏の昼過ぎの車内の、モウモウとした熱気と揮発性の危険な香り。

 

あそこでライターでも使ったらリアルに爆発するんじゃないかなーという、イイ感じの混合気を感じ、しばらくドアを開けて換気してから、やっと乗り込んだ記憶があります。

車内も当分、えげつないガソリン臭が当分続きました・・・。
真剣に、車内からもう匂いが取れないんじゃないかと結構落ち込んだ記憶があります。

 

文化たきつけは絶対に密閉だ!!匂いも成分もシャットアウト!ならジップロックしかない…

結局、カゴの中に放り込んだ文化たきつけは、しめり気が明らかに減っており盛大に揮発した模様。

そして周りの道具にも灯油のベタベタヌルヌルが付着し、これまた当分の間灯油臭い思いをすることに。

 

たしかに灯油・揮発油。匂いがするのも当たり前。揮発すると着火剤としての性能も確実に減っていきます。

この経験から学んで、とにかく密閉だ!

と、迷うこと無くジップロック袋に収納。

食材の保存で、家でもキャンプでもお世話になっているジップロック。

匂いや水分を確実にシャットアウト!!

液体モノもある程度いけちゃう、万能で最強なチャック付き袋です。消耗品としてはちょっとお高いけど、確かに使える頼れるヤツです。

 

この際なので、新品の文化たきつけを全部バラバラに1本ずつにほぐして置けば、使う時も楽になります。

ジップロックを開けて、1〜2本に割ったものを密閉。うん、いいじゃん。

そして・・・

 

キャンプ場について・・・ジップロックの悲惨な姿が。

ジップロック、見事にダメでした。灯油成分が漏れ出ている・・・

袋に穴が空いているわけじゃないですが、ジップロックの表面の印刷(プリントされた白い文字)がベロベロに剥がれて、指先でそっとなぞるだけでプリントがとれちゃう状態。

もちろんしっかりとチャックは閉めてあったのに、例の強烈な灯油の臭いが。

袋の周りもヌルヌル。周りの道具もヌルヌル。

口はちゃんと閉まっていても、石油の揮発成分がビニル袋を通過して、結局密閉できていませんでした。

 

しっかりと閉まっているのに、漏れている・・・。不思議です。

ビニル袋にしまえば大抵の水分や臭いはシャットアウトできます。
少なくともビニール袋から(穴開きじゃなくて)目に見えるほどに水が染みて出てくるとかはないですもんね。

 

ガソリンじゃなくて灯油だし、さらに液体じゃないし、しかも着火剤程度だし・・とナメていました。

 

ジップロックなら全然大丈夫しょ!と疑うことなく文化たきつけを保管。

道具一式を入れてあったダッフルバックの中身、手袋やらとグランドシートやらがヌルヌルになりました・・・。またも同じ轍かっ!ガッデム!

水拭きじゃ取れなし、石鹸系かアルコールで何度も拭かなきゃならないので、失敗すると本当に始末がよろしくないです。

 

ちょっと悩んで、アルミホイル。

ジップロックでの失敗を受けて、ビニル全般はやっぱりダメだなーと分かりました。

ちなみにサランラップなら?と使ってみましたがダメ。ヌルヌルです。

 

この時点でもうタッパーなどのケースに入れるか、アルミホイルで包むかの二択になりました。

当時はとにかく荷物を小さくしたく、アルミホイルに包んだ上で、ジップロックに収納して持ち歩いてみました。

これはOK!

とはいえ、揮発しないようにある程度は密閉気味にしたいと思い、アルミホイルを固く折りたたむと、今度は開けるときが大変。

 

そして普通すぎる結果ですが、開ける時にアルミホイルが破れます。

正直、使うときも、しまう時も、非常にクールじゃないです。。

面倒だし、効率悪そうだし、見た目もなんか残念だし、ストレス!

 

ということで、、、

「文化たきつけ」&「ベスター」の保管はタッパー

という事になりました。。

ちょっとかさばりますが、開閉もカンタンだし、今の所臭い漏れもありません。
タッパーもいろいろ種類があり100円均一でジャストサイズを探してみました。が、超ジャストには出会えず。

 

今は元々家に転がっていた

タッパーで有名なunixの保存容器を使用しています。

このジップロックコンテナ風のタッパーはスカスカに軽いし、サイズもかなりジャストに近いサイズ感です。

「文化たきつけ」&「ベスター」の純正ケースなんじゃないかという幸せな収まり具合。

 

↑ジャストじゃん!!

↑2本ずつぐらいに折って

↑タッパーにIN。

 

もともと着火剤が入っていたパッケージは『魔法の袋』

未解決な課題。

身近なビニール袋系で揮発油に耐えられるものってあるんだろうか?

ひとまず一番身近にあるポリエチレン系の袋はダメだと判明。ジップロック、ラップもダメでした。

学んだこと。

この一連の経験から、「文化たきつけ」&「ベスター」が元から入っている「あの包装袋」は特殊なんだと分かりました。

見た目はただの透明な袋なので「袋なら何でもいいじゃん」と安易に試した結果、車内が常にガソリンスタンドの香り状態に。

と見てみると、袋のウラには「プラ PET」の表記があるので、あくまで薄いプラスチック系素材なので耐えられるみたいです。なるへそ。

ペットボトルならガソリンも灯油も一応保管できますしね・・(ホントはダメ)

 

アレ以来、「文化たきつけ」&「ベスター」の袋は『魔法の袋』と呼んでいます・・・。

タッパーなどの容れ物がない状態で、アノ袋を適当に破って開けてポイッと捨てちゃうと、後で大変なことになります(笑)

念のため、無印のジッパー付き袋が使えるか実験

たまたま目についたコレ、「無印良品のEVAケース・ファスナー付き」というケースが使えるかどうか、念の為実験してみました。ポリ袋・ジップ袋系とは素材が違うので、もしかしたら使えるかも!
もし使えれば、タッパーよりかさ張らないのが嬉しい。見た目もタッパーよりはスマート。

↑文具コーナーで売っていたこれ。

↑文化たきつけを入れてみる。EVA素材って何かと見かけるけど、揮発成分に耐えられるの??

実験結果:やっぱり文化たきつけは強し。使用不可

↑室内に置いてあったんだけど、灯油臭で気付いて見てみるとこんな状態。

↑素材が傷んでいるのか、波打ってたわんでしまっている。

↑表面はあまりヌルヌルしていないけど、触れた後の指の匂いを嗅いでみると完全に灯油。

↑反り返るぐらい縮んだ?伸びた?EVAケース。実験は失敗。無駄にダメにしてしまったわ・・・。
やっぱりタッパーぐらいしっかりとした厚みのプラスチックケースじゃないと、灯油の揮発成分をブロックできない様子。魔法のケースの素材でできたジップ袋が欲しい。

文化たきつけを開けた後、入れるケースが無い時

専用のケースを用意できていない時、お店で買ってそのまま現地に向かった時など、、

アルミホイルなどがあればいいですが、うっかり元のパッケージを捨ててしまい、普通のビニール袋に入れてしまうと先の二の舞に(笑)

 

そういう時は・・・

 

当たり前なんですが〜元々のパッケージをうまく利用!

パッケージをそのまま使えるように、下の写真のように開けます。

↑ついつい、ギザギザの着いている所から縦方向に開けたくなるのですが我慢。ナイフかハサミで横方向に開けると・・・

↑数本使えば、袋の頭をくるくると丸めて密閉できます。輪ゴム等がなくても、こんな風にとりあえず丸めておけば、臭いも気になりません。

 

自分はより揮発が少なくなるよう、元々入っている包装袋を上のように使い、必要な分だけ出して使うようにしています。
上のように魔法の袋を最大限に活用しつつタッパーに収めています。

それと、どうしても身軽に行きたい、徒歩ザック・バイクなどで可能な限り荷物を減らしたい時。そんな時だけはアルミホイル包みで持っていくのもありかもしれない、とも思っています。

 

18本も入っていて、一度に数本で済んでしまうがゆえ、長持ちしてしまう優秀な着火剤「文化たきつけ」&「ベスター」

くれぐれも保管にはご注意を〜

 

   
↑こういう小物はAmazonよりもホームセンターで買ったほうが断然安いかも・・。

高いと言ってもたいした金額じゃないですが、店舗で買えるならベストですね。ちなみに記事を書いた時点ですが、ベスターが逆破格になってますw
そして全体的に文化たきつけの方が断然メジャーな様子。今回は近所のホームセンターでベスターをゲットしました!

 

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