スギ花粉をあえて摂取することで花粉症が治る??アレルゲン免疫療法の概念をそのまま実践、スギ花粉を食べてみた。
学生の頃からずっと花粉症に悩まされています。。
今年も嫌な季節がやってきました。ほんとに憂鬱な気分になっている人も多いんではないでしょうか・・・。
止まらない鼻水、目のかゆみ、薬を飲めば眠くなるしボーっとするし、目に見えない花粉のせいで体調は悪くなるばかり。。。
愛用のパブロン鼻炎カプセル。大人は1回に2カプセルだけど、、辛いときは3カプセルいっちゃう。
ちなみに花粉症の受診の際に専門病院でアレルギーチェックをしてもらった事がありました。
実際に何の物質がアレルギーを引き起こしているのか、チェックできます。
お医者さんが結果の紙を指しながら
「うん、完全にスギですね。」
やる意味あったのかな・・と内心思いましたが、自分の場合は完全に「スギ」でした(笑)
あまり他の人からは聞きませんが、自分はひどくなるとノドも痛くなってきます。風邪を引いたようにヒリヒリとノドが腫れたような痛みと辛さが出ます。
一年で一番憂鬱なこの季節。。。
今年も薬のお世話になりつつ、なんとか過ごしています。
と、そんな折に、見つけたこんな用語。↓↓↓
アレルギー源をあえて取り入れることで、アレルギーに反応しにくくなる「減感作療法」「アレルゲン免疫療法」??
というのがあるらしいです。初めて知った(@_@)
へぇ~~~!!
そもそも花粉症とは・・・
アレルギー源(スギ花粉など)に過激に反応してしまうのが、花粉症の症状だそうです。
その過激な反応を和らげることができれば、花粉症はなくなるともいえます。
そのための治療法として、、、なんとこんな方法が!!
花粉症なのに、花粉を体内に?!
同じく花粉症の方なら、この時期は24時間できるだけ花粉に触れないように、部屋のなかに持ち込まないように気をつけてますよね。
それを・・・
あえての!!
スギ花粉エキスを体内に取り入れる!
(まじか?!)
そうすることによって、
アレルゲン(スギ花粉)を身体に少しずつ慣れさせて、ゆくゆくは反応しないようにする治療法らしいです。
ふむふむ、、なるほどね~
食わず嫌いの子供や、野菜嫌いの子供に、ちょっとずつ慣れさせてゆくイメージで勝手に理解しました(笑)
「ほーら。こんな1ミリだけだから、、、ニンジンの味しないよ?食べてごらんよ~」
「クッキに―混ぜてあるから味も匂いもわかんないでしょ??」
という具合で、嫌々ながらもちょっとずつニンジンに慣れてきます。
そのうちニンジンの匂いや味にも反応しなくなり、、他の野菜と同じく自然に食べれるようになるイメージか。
なんとなく分かった気が(笑)
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「花粉」を「花粉」で制する??「舌下免疫療法」
そうした治療法を「アレルゲン免疫療法」と呼ぶらしく、有名なものだと舌の下にアレルゲン(つまりスギ花粉)を入れて(ちょっとずつ溶かして食べる?)という方法があるそうです。
「舌下免疫療法」というらしく、
スギ花粉エキスの入った薬を舌の下で溶かして、少しずつ身体に入れていくということらしい。
最近ではこの治療法も保険適用にもなったそうです。
毒を毒で制するみたいな。
目には目を、「スギ」には「スギ」を!みたいな。
花粉を、花粉で制する。
フーン
なんとなく、セリフの響きもカッコイイじゃん ( ´∀`)
なるほどね
そうか、、、花粉を食べればいいのか!?
なんか自分でも出来そうじゃん(*´∀`*)
スギ花粉を食べても大丈夫??良い子は、ダメ、ゼッタイ!
一応書いておきます、、、
ピーナッツアレルギーの人が知らずに食べてしまい亡くなってしまったというケースもありましたよね。。花粉症もアレルギーで同じくです。
上の正式な舌下免疫療法の説明欄にも、、下記の副作用があるぐらいですので、めっちゃ危険です(`;ω;´)
重大な副作用の懸念
ショックまたはアナフィラキシー
なんで良い子は真似しちゃダメです。
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スギ花粉と仲良くなればいいんだね、オッケー!!食べてみる!
確かに、昔の田舎なんかは杉の木だらけの中に住んでいても花粉症の人なんかいなかったもんね。じいちゃんとかばあちゃんとか、花粉症って聞いたこと無いって言うし。
いつからこんなに花粉症が増えたんだろう??
そうか。
きっと、ちょいちょい~少ない量で花粉を吸ってしまうからいけないのかも。
一回、ドーンと大量の花粉にまみれてみたら、きっと身体も無駄な抵抗をやめて素直になってくれるハズ。
花粉症をはじめとするアレルギーは、花粉などの対象物が危険な「異物」だと「身体の免疫が思ってしまい」結果いろんな症状が出てしまうといいます。
そう、だから「花粉は異物じゃなくてデフォルトの成分ですよ~空気中にある他のホコリと同じですよ~」と教えてあげたらいいに違いない。
アレルゲン免疫療法の原理としては、まさにそういうコトになります。
(※実際に花粉サイズのホコリ・チリ的なもの、スギ花粉以外の花粉も空気中にたくさん舞っているそうです。それでもスギ花粉症の人は、スギ花粉だけに反応してしまうらしい)
スギ花粉を探せ~巨大な杉の木と出会う
自己流アレルゲン免疫療法を試すため、スギ花粉を探します。
つまり・・・杉の木を探しに行きます
杉の木がたくさんある場所で、、そして木も大きければ大きいほど良いハズ!!
ということで、静岡県島田市にある「千葉山」に向かいます。
ここには智満寺(ちまんじ)というお寺があり、豊かな自然が残る山全体はパワースポットとされています。そして天然記念物にもなっている有名な「十本杉」があるんです!!
十本刀みたいでカッコイイな!
こんなに一箇所に貴重な巨木が残っているのはかなり珍しいらしい。
樹齢800年から1000年の巨大な杉の木も。これは花粉症の人間にとってはある意味、地上最大の強敵とも言えそう。
杉の木はごまんとあるけど、まずはボスに話をつけに行くのが一番早い!!
と勢い良く言ってみたけど、その場に行ってみたらものすごく神々しくて、、謙虚に「もしよければ・・・花粉症なおりますように。。テヘ (*´ڡ`●)」とお願いしてきました・・。
花粉の話は抜きで、、千葉山自体は純粋にすごくいい場所でした!
それぞれの杉に名前がついていて、ご神木として崇められています。
ほんとうに大きいし、貫禄とオーラがあります。
神聖な場所とされているだけあって、どこかちょっと神妙な雰囲気が漂っています。そしてきっと花粉も・・・
この大きな杉の木に触れながら、、
「どうか花粉症が治りますように・・」とお願いしてきました
一通りお参りしてきたあとで本題に。
木を傷つけるのはよくないので、近辺をくまなく歩いて、落ちている花粉?付きの枝を探します。風が強くて折れたのか、緑が青々とした枝が結構たくさん落ちていました。
ありました!!
近くでマジマジと見たことはあんまり無いけど、、まさにこれですよね・・・
花粉の火薬庫、、、
スギの木の「雄花」
こ、こいつか~~~~
まだ熟していないのか、振ったりしても目に見える黄色い粉は出てきません。
しかし
こうして写真を撮ったり、この「花粉の粒」を取ったりしてたら、普通にクシャミが・・・。やっぱ目に見えないけど花粉でてるんだな~
クシャミをこらえつつ、、
これさえ食べれば・・・・長年の花粉症に決着が(`;ω;´)
まずは一粒!!!
さっそく食べてみる。
スギ花粉の味。「杉の粒」は強烈な木の香り。スギ花粉の味レビュー
この「杉の粒」を恐る恐る食べてみると・・・
瞬間的に来たのが、青々とした杉の香り!
え、、マジ? そう来たか!!!
たしかにスギの木の一部だけど、そのまま杉の木の香りがするんだね・・・
なんとも言えない、木の味・・・というか香り、匂い。
ごくごくわずかに苦い気がするけど、基本無味。
もっと正確に言えば、、強烈な香りで舌での味がわからない。
舌触りは、あえて言えば、赤飯の小豆をかなり硬く小さくした感じ?噛むとボソリとした砕け方。とにかく美味しくはない・・・すごくマズいよこれ
噛んでゆくと、ちょっと水分を持ってかれる感じ
最初のひと噛みは意外と硬くて、口の中にほどけたあとはボソボソする部分がでてくる
そしてとにかく、木の青臭いニオイが強烈にくる。
噛みしめるごとに、鼻に抜ける杉の青臭さ!!
まるで何百本もの杉の木に囲まれて、、スギ林の中にいるようだっ!
ていうか、そのとおりだっ(`;ω;´)
鼻に抜ける青臭い匂いがすごすぎて、なんか鼻炎に効いてくるような気もするし、、気分が悪いような気もする。。。
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スギの粒は不味すぎて、、苦しくなってくる。
一粒、そしてもう一粒と、、、
森の中に一人、片膝をついたターミネーター座りでたたずみ、
「杉の粒」を噛みしめる自分。
粒をそのまま飲み込んでしまえば味もしなくて楽だけど、ちゃんと噛み締めて粉々にした後、舌の下に少しの間、、置いておきます。
舌下免疫療法というのは、なんで舌の下に置いておくんだろうか・・・。やはり意味があるんだろうか。飲み込んでしまえば早いのになぁ。
そんな事を考えながらツブツブを食っていきます。
三粒ぐらいごとに、口の中がたまらなくなり、持ってきたアクエリアスで粉々としたエグいのを流し込みました。
口の中がとにかく違和感。。。ちょっとヒリヒリするような感じも。
そして、マジでアクエリアスっておいしいなーーー♪
自己流アレルゲン免疫療法の治療計画としては最低、梅干し一粒分ぐらいの量は食べないとダメかな(なんの根拠もなし)と思ってたけど、、、
とても無理そうだわ、ギブアップ。
全部で20粒は食べたと思う。カウントしてたけど10粒超えた辺りから、舌の下に置いとく時間がほんとに苦痛で、、、そのキツさに無我夢中になってて、すっかりぶっ飛んで忘れてました(笑)
食べ終わったあとに歩いて帰り始めたら、精神的なモノなのか、かなり気分が悪くなってきました。吐き気の手前というか、胃の不快感というか。
やっぱコレ違ったかーー。と、かなり憂鬱な気分で帰りました (´;ω;`)
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花粉症の緩和を目的として、スギ花粉を生で食べる免疫療法の結果と考察
結果は・・・
ご想像におまかせします(笑)
食べてる途中から、、鼻水がすごくなってきて、、クシャミも連発。(食べる為にマスクを外していたので、更に追い打ちに)
目も痒くなってきて、、、たまらず追加でパブロン鼻炎カプセルを飲みました。
さらにクシャミのしすぎで腹筋が痛くなり、シャックリが出て止まらなくなり
ヒック!ヘクション!!
ヒック!ヘーーーブション!!
と千葉山 496メートルを降りてきました ( ;∀;)
とはいえ、当日はともかく、すぐに効かなくても数日経って変化あるかも、、って本気で思っていました
かなり気にして翌日、翌々日と過ごしてみましたが、本当に少しだけ目のかゆみが減ったような気も、なんとなくします。
でも実際には悔しいですが「変化ナシ」の範囲です。
今も毎日薬のお世話になっています(泣)
備考:あと翌日になぜか下痢しました。たまにはあるのですが、、、あの「杉の粒」のせいだったのか・・・?謎です。
青臭い思い出となった杉の粒から、学んだことも。
まあ結果はこんなでしたが、、真剣に舌下免疫療法を受けてみようかな、、と思いました。そしてちゃんと調べたら、舌下免疫療法でも数年単位で服用するそうです。
なんと毎日一回、三年以上が推奨だそうです~
マジか!気が遠くなる(*_*)
薬なので数週間は分かるけど、、まさか何年もとは!!
そりゃあ、、一日だけ花粉の粒を食べたぐらいじゃダメそうですよね!
杉の粒を毎日食べてみたら、もしかしたら変化があるかもですが、あまりにマズすぎるので、、続けられる気がしません。。。
とはいえ、舌下免疫療法に3年間かかるとしても、それ以降花粉に悩まされることがなくなるって、、、アリな気もしてしまう。。
ちなみにこんな感じみたいです。
舌下免疫療法の費用は一ヶ月で3000円弱ぐらい
一ヶ月に一度、舌の裏にたらす薬をもらいに通院
初診時にはスギ花粉アレルギーかどうかの診断チェックが必要
保険適用はスギ花粉のみ
治療をした80%の人が改善
年間で4万円弱か・・・・。
それでも80%で改善というのは、かなり高い数字に思えます。
残りの人生、花粉とどう付き合うかですね・・・
今回はこんなさんざんな結果でしたが、、
そもそも、花粉症にこうした治療法がある事自体をはじめて知り、いい勉強になりました(*´∀`*)
同じようにスギの粒を食べてみようと考えている方の参考になればと思います!(居ないですねww)
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