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花粉症の辛い時期にも!気軽に鼻うがい[ハナクリーンS 鼻洗浄器]感想と中身レビューしてみました

2019年8月2日

鼻うがいの代表的なアイテム、ハナクリーンシリーズの一番手軽な入門モデル「ハナクリーンS」の中身レビューです。

手で押して、鼻うがい液を流し込むだけのシンプルな「ハナクリーンS」は価格も一番安く、初めての鼻うがいで選ぶ方も多い定番モデルになっています。実際に使ってみた感じと、他のハナクリーンシリーズとの違い・比較もあわせて紹介できたらと思います。(ハナクリーンαハナクリーンEXを使っています)

どんな感じの商品なの?商品内容と中身の部分[ハナクリーンS]

自分は副鼻腔炎と後鼻漏の辛さから鼻うがいを知るようになり、ほとんど年中鼻うがいをしています。日々のことなので、一番楽で&一番効果がありそうな「鼻うがい」になればと少しずつですが試行錯誤を繰り返しています。

その中で最初に鼻うがいをしたのはドラッグストアでも売っている「ハナノア」というアイテムでした。鼻うがい液と(醤油入れの大きい版みたいな)小さな容器がついていて、手動で「プシュー」と鼻に入れるタイプです。一時期はテレビCMもやっており、使ってみたことがある人も多いのでは〜?と思います。これと同じ方式で、しっかりとした商品になったのがハナクリーンSになります。

ハナクリーンSはオフィシャルには「鼻洗浄器」と呼ばれています。といっても、本当にシンプルな構造で「鼻の穴の中に、うまく液体を流し込む」だけの道具でコツもいりません。

鼻の中に「鼻うがい液」を入れる方法としては他に「ポンプ式」があり、上位モデルのハナクリーンαハナクリーンEXがポンプ式を採用しています。いずれも方式が違うだけで「鼻うがい液を鼻の中に入れる」という目的は同じです。

シンプルな構造なので、とりあえず見れば分かる感じだと思います。まずは写真をどうぞ〜

ハナクリーンSの外観

↑商品のパッケージ内容です。鼻洗浄剤「サーレS」がついており、すぐに使うことができます。

↑本体を正面から

↑本体側面。こちらの側面の一部だけ、容器の色が透明になっています。中に入っている液体の残量がわかるようになっています。

↑本体裏面です。黒い帯部分が温度計になっています。温度に反応して、適温になると数字が浮かび上がります。体温に近い温度で鼻うがいをすると刺激が少ないため、この温度計を見ながら温度を調整することができます。

↑サイズ感です。500mlのペットボトルと比べるとこんな感じです。

↑手に持った感じ。本体自体を握る感じでポンプし液体を出す仕組みですので、手のサイズに合わせた程よい大きさになっています。

↑説明もいらないぐらいですが、パッケージの裏面に各部の名称が書かれていました。ほんとにシンプルですね。

ハナクリーンSのノズルまわり

↑フタを回してとった状態です。ネジは2〜3周ぐらいですぐに開き、開閉にストレスはありません。

↑中の液体を吸い込むストローの役目の部分。チューブは半透明のシリコン素材でとても柔らかいです。

↑先端はあえて重みのある金属製のキャップが付いています。先ほどのシリコン素材と共に意味があって「液体を最後まで無駄なく吸えるように」なっています。

シリコンの部分は柔らかいので、重めの金属がついた先端がブラブラと揺れます。容器の中でも同じです。

容器を前後左右に傾けると、金属の重りが重力に引っ張られ「先端部分」が常に床面に近い位置にきます。なので容器をどの位置で使っても、「自然と液体がたまる部分に先端が触れる」ことになり、残り少ない中身でも無駄なく吸い込むことができるようになっています。

POINT

あんまり普段の生活の中で見たことのない構造ですが、鼻うがい液を無駄なく最後まできっちり使える工夫ですね!

↑容器の内側です。側面の透明部分が透けていると思います。

実際に使った感じ・ノズルからの水流の様子[ハナクリーンS]

実際に鼻うがい液を入れて、鼻の穴の中に液体をいれる時の水流の様子を撮影してみました。

まずはノズルの形状から。3つの穴がついており、3本の水流がでるシャワー式です。形状としては「ハナクリーンα」と同じ3穴のシャワーです。

↑ちなみにノズルの付け根に見えるフタの穴は「空気穴」です。水を出した後、凹んだままになるのでここから空気を補充し、また容器が膨らむようになっています。

鼻の中では見えないのですが、ノズルからはこんな水流が出ています。

↑あれ?水流がシャワーではなく1本の線になっています・・・一番勢いのある時点ではなんとか3本のシャワーになるのですが「押しはじめ」と「最後あたり」では水の勢いが足りず、普通の水鉄砲のような出方になります。

↑一番勢いのある瞬間だけ、3本の水流が見えます。穴が3つちゃんとあるのですが、思ったほどに「シャワー」にならない、という発見でした。

実際の使用感としては「シャワー感」を感じるかというと、あまり感じません(笑)同じハナクリーンの上位モデル「ハナクリーンEX」のシャワーモードの水流はきちんとシャワー感があり、明らかに違いがあります。

自分は3モデルとも使ったので細かいことをコメントしてみましたが、実用上で困るほどの違いはありません。鼻の中に水が入る時点でシャワーもストレートも関係ないと思います(笑)とりあえず、こんな風に水が出てきて鼻の中に入ってくるんだな〜という参考にどうぞ。

実際に「鼻の穴」に注入して鼻うがいしてみた感じ

実際の鼻うがいは汚くてお見せできないので・・・鼻の中をイメージできる「模型な人」に鼻うがいをしてもらいました。

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適温で痛くない鼻うがい「液晶温度計」で誰でもカンタンに

シンプルなハナクリーンSですが実はもう一つ機能がついており、それがこの温度計機能です。

鼻うがいをする時の「鼻うがい液」熱くても最悪ヤケドしそうですし、冷たいと逆に刺激があり辛いです。体温に近い温度で鼻うがいするのが最適なため、こうした温度計機能が活躍してくれます。

↑本体裏面にある温度計。と言っても液晶式で、ただの薄いシート。本体と一体化したシールのようになっています。適温以外の時は上の写真のように真っ黒になっています。

↑そこへお湯を入れてみると・・・数字が!

該当の温度になると、その数字が一番明るくはっきりと表示されます。「38度」もうっすらと見えていますが、40℃の状態で少し待つともう少し薄くなります。

POINT

この温度計機能ですが、ハナクリーンα・ハナクリーンEXと比べると、少しだけ弱点があります。上位2モデルと比べると「温度の表示が少し遅い・タイムラグがある」ようです。

これは容器の外側に温度計が貼り付けられているため、プラスチックの容器自体がその温度になるまで、若干タイムラグが出てしまうためだと思います。一方、ハナクリーンα・ハナクリーンEXは液体の中に直接温度計が沈んでいる状態で、ダイレクトに水温が伝わります。この構造上の違いにより、水温の表示が「少しだけもたつく・はっきりしない」瞬間が出てきます。

ただ、それがすごく困るかというとそうでもありません。実際に何週間か使っていると温度調整の感覚もつかめてきて、ほぼ近い適温になるように水とお湯の調整ができるようになりました。また容器自体もリアルタイムで温かくなるため、ざっくりの感覚は伝わってきます。

その上で、最終確認として温度計でチェックできると思えば、特に不自由はありません。

↑すごくはっきり見えるハナクリーンSの温度計の表示

マイナス点をあげてしまいましたが、ハナクリーンSの温度計ならではのメリットもあります。それは見やすさです。

POINT

ハナクリーンSの温度計は、他の2モデルに比べて「かなり見やすく」なっています。

上の写真のように正面から見なくてもはっきりと視認できますし、色も鮮やかです。他のモデルは液体に直接触れる容器内についているため「容器・液体」を通じて見ることになります。その「メリット」が逆に「デメリット」になり、比べてみるとやはり見えやすさはハナクリーンSの方が優れています。洗面所やお風呂場などの少し暗いところでも&メガネ・コンタクトがなくても&ご年配の方でもはっきりと見やすいのは、優しい配慮になっています。

メンテナンス・定期交換部品について[ハナクリーンS]

鼻うがいは、基本的に毎日続けることで効果を感じられる対策だと言われています。一週間に一度だけの鼻うがいで、ずっと効果が持続してくれればいいのですが・・・そうはいかないので、やはりこまめな毎日の継続が大事になります。

自分も副鼻腔炎が顕著になってきた時(体調が悪くなってきた時・風邪のひき始めなどの)は、朝夕行うようにしています。辛い時は、可能なら一日3回やっても良いんじゃないかと思います。鼻の中の悪いものがベタベタとした状態を一掃してキレイにしてくれますし、うがいの効果もあります。逆に旅行などで何日かやらないと「あ・・」と違和感に気付く時もあるぐらいです。

話がそれましたが、毎日使うものだからこそ、メンテナンス等も気になります。

使い方・メンテンス・お手入れについては図入りで分かりやすい案内がついていました。

↑使い方についてのリーフレット。

続いてメンテンナスについて。

↑日々のお手入れについてと、交換部品の案内がしっかりと書かれていました。あとから「実は部品交換は○○円なんです」と聞いてびっくりするケースも多いですが、最初に教えてくれるのはありがたいですね。

本当は購入する前の時点で、販売ページにも書いてくれたら、さらに安心かもしれません。

ハナクリーンSの部品交換について

ポンプ式のハナクリーンα・ハナクリーンEXよりもシンプルな構造なのに、予想外に細分化されて交換部品が多くなっていました。

といっても、細かく分けられているというだけで、基本的にはセットでの交換になるのではないでしょうか?

ハナクリーン交換部品

「上部一式」
1620円(税込)

利用することはないかもですが「単品での細かいパーツ販売」があるのは、助かるシーンもあるかもしれません。ホースの先端の重りだけがどこかにいって無くなってしまったとか、そんな場合は単品で入手できるのは助かります。

鼻洗浄器の感想とまとめ[ハナクリーンS]

ということで、一番シンプルな手動タイプの「ハナクリーンS」を2週間ぐらい続けて使ってみた時点ですが、その感想としては・・・

POINT

ハナクリーンSの最大のメリットとして挙げるなら、手動タイプのため水流の強弱がダイレクトに調整できること。「このぐらい押せばこのぐらい出るかな?」と予想通りに調整ができます。

特に、本当に初めての鼻うがいをする方で「恐る恐る・・」という場合には怖さもなく、安心して試すことができそうです。

快適さはポンプ式に軍配

ハナクリーンαやEXも使った上での比較としては、やはり上位モデルのポンプ式の方が快適に使うことができます。

ポンプ式の場合はストレスなく連続してたくさんの水流を送ることができ、気持ちいいです。一番強く握った時(ハナクリーンS)一番強くポンプを押した時(ハナクリーンα・EX)だと、ポンプ式の方が勢いよく水流をだすことができます。鼻うがいに慣れてきた場合、ポンプ式ならではの水流の勢いに心地よさを感じることがあるかもしれません。(自分の場合はそう)

POINT

そうした操作感と鼻うがいの快適さを総合すると、ポンプ式に1票となります。

タンク部分の容量の違い。その差は「倍」

そもそも洗浄液の量も異なっており「ハナクリーンSは150ml」「ハナクリーンα・EXは300ml」と倍の差があります。鼻の調子が悪い時ほど、十分な量の洗浄液で、残りを気にせず洗えるのは快適です。慣れていないと150mlだと少し足りないかな?と思う方もいるかもしれません。これも慣れで、毎日習慣になってくると150mlでも個人的には十分にできると思います。

が、やはり調子の悪い時には洗浄液の量を多く使いたくなります。これは鼻うがいをしている人なら分かるかと思いますが、辛いときほど鼻うがい自体が気持ちよく、300mlでやりたいなーと思う時もあります。量を多くしたからといって症状が改善するとは思っていません。ただ、お湯によって鼻の奥が温まって緩むのか、少し多めの鼻うがいをすると後から膿や鼻水が出やすくなる気がします。個人差があると思いますが、実際楽になるので自分としては「ハナクリーンSだけだと、容量が物足りない・・」と思うシーンがありそうです。

POINT

一長一短ですが、普通の時は150mlの「ハナクリーンS」でもOK。調子が悪い時などは継ぎ足しの要らない「ハナクリーンα・EX」を使いたい。という風になります。

推奨はされていませんが、ハナクリーンα・EXを使うときでも、少ない量でいい時には300ml用のサーレMPを半分ずつ溶かして使っています。逆に150ml用のサーレSでハナクリーンα・EXを使うこと(半分の水量にすればOK)ももちろん可能です。といった使い方により、洗浄剤の無駄はなくすことができます。その上で「状態に合わせて容量を選べる」という点でハナクリーンα・ハナクリーンEXにメリットあり、ともいえます。

個体差?気になった部分もあり

使っていて、使い心地以外で気になった部分がありました。それはノズル根本部分からの水漏れです。

水漏れと言っても数滴垂れてくるだけ。ギュッと握って水流を出している間じんわりと滲んでいるようで、鼻からおろして机におくと1〜2滴たれてきます

↑写真の位置からじんわりとにじむように出てきます。

↑まぎらわしいですが右側のしずくは、お湯を入れた時の濡れです。左側に滴ってくるのが、漏れている分です。

ただし、実際にこれで困るかは別だと思います。自分の場合は容器部分にお湯を入れるだけで少しこぼしたりして、本体が濡れていることが多いです。そもそも濡れた手で触ることもありますし、シャワー時にお風呂場で使う時には濡れたも何もありません。なので実質困ることはありません。

POINT

実際にすごく困る部分はないのですが、他の部分はしっかりとしている分「ちょっと惜しいな」という感想です。個体差かもしれませんし、使い方かも??本当にちょっとだけ気になるポイントでした。

携帯できるサイズ

「小さい」というメリットは他のモデルにはない唯一の特徴です。

器具というよりは、ポケットサイズの容器とも呼べるサイズです。数日間の旅行や、常に移動が多い人、残業が長くてほとんど会社にいる人(こっそりできる環境があれば)などで、「持ち運び」することを考えると他の2モデルを差し置いて、ハナクリーンSは断然有利です。洗浄剤のサーレも粉状で、軽さはゼロに近い状態で持ち運べます。出先でも水さえあれば鼻うがいができる、という点では他のモデルには真似できません。

お手入れのカンタンさ

他のポンプ式に比べて、シンプルな構成なのでお手入れも楽です。月1回位のメンテナンスとして必要なワセリン塗りもありません。

とはいえ、使用後の流れとしてはハナクリーン各モデルともほぼ同じです。「フタを外して乾かす」が基本となります。ポンプ付きのモデルも数回シュコシュコと空押し(空気で残りの水分を押し出して)して、フタをはずして乾かすだけです。

両方使ってみると、毎日の使用では「思ったほどには差がないなー」と感じました。それでも、シンプルなハナクリーンSは後片付け含めてやっぱり気軽に使えます。

総合して

「ハナクリーンS」はシリーズの中では一番廉価・カンタンタイプです。とはいえ基本的な鼻うがいはちゃんとできます。目的としてはしっかりと機能してくれますので、簡易的とはいえ十分です。

ポンプ式と比べた際は当たり前ですが、どうしても機能面では見劣りする部分があります。が、とにかく気軽、とにかく小さい、後片付けもカンタン!という大きなメリットがあります。

「これから初めて鼻うがい・ハナクリーンシリーズを試してみようかな?」とは思うけど、「とりあえず安くはじめてみたい・・」「ちょっとだけ試してみたい」なら、ハナクリーンSを使ってみてもいいかもしれません。

実際に両方を使っている自分としては、調子が悪い時などに十分な容量で鼻うがいができる「ハナクリーンα」を気に入って使っています。ポンプ式にはなりますが、本格的に鼻うがいにチャレンジするぞ!・・・という場合は検討の価値ありかと思います。そちらのレビューも参考にしてみてください〜。以上、ハナクリーンSの使用感レビューでした。

↓ハナクリーンシリーズの中では少しお安い手動式。とはいえ、しっかりと鼻うがいできます!

↓ハナクリーンS専用の少量タイプの鼻洗浄剤。お湯に溶かすだけで身体に優しい専用液がつくれます。

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