SONYα7iiiのストロボとして、あえて純正ではなく互換ストロボGodox TT350Sを購入してみましたのでレビューです。
ソニー純正ストロボよりもかなり安い互換ストロボです。とはいえ個人で使うには十分なスペックです。TTLという機能が付いているので、とりあえずフラッシュ・ストロボをつかってみたい!という方にもオススメ。
カメラに「ポン」と付ければ3ステップで「簡単に明るくてキレイな写真」が撮れます。もちろんあれこれと難しい設定も可能ですが、実はあんまり要らないんです。とりあえず付けて、電源を入れて・・・というお手軽さ。「難しいんじゃないの〜」と悩んでいる方、大丈夫です。取説も読まずに、買って付けたら使えましたよ(笑)
ストロボの使い方によってはかなりプロっぽい写真も可能です。ストロボで悩んでいる方、気軽に始められる互換ストロボをつかってみませんか〜
もくじ
純正ストロボと悩む・・・安さが魅力の互換ストロボ
なぜ、あえて純正ではないかというと・・・やっぱりお値段でしょうか。純正品でいうと「HVL-F45RM」で3万円以上。ざっくりとですが、互換ストロボが3台買えます(笑)
またストロボに関しては使い方にもよりますが、やはり消耗品という性質があります。ストロボの発光源であるランプと大光量を出すための電子パーツは、繰り返し使うことで確実に劣化していきます。プロの世界で使う10〜100万規模のシステムでも同じです。
ストロボは消耗品?!
ざっくりと例えると、LEDと白熱電球。一般にLEDは半永久的(微妙な表現ですが商品本体の寿命ぐらいは持つイメージ)とも言われています。逆に白熱電球は早ければ1年ぐらいでチーンと球切れに。LEDランプのようにかなり長い寿命のストロボランプが開発されたらいいのですが、まだのようです。その意味で、カメラのストロボは消耗品です。
個人で使う場合は、それなら「互換品で3回買い換える」という考え方もできます。実際にはそんなことはないと思うので、安く買えた上で「また新しいものがほしいな〜」と思う頃には新モデルをGETできるという好循環な計画が可能です。
ということで、純正とほぼ同じ性能・機能をもった互換ストロボ「Godox TT350S」を買ってみました。
↑小さくてTTLでコスパよし。電池は単3電池が2本という嬉しい設定。やっぱり小さいのが正義です!
SONYα7iiiの互換ストロボとしてオススメ「Godox TT350S」簡単・お手軽・そして安い!
ストロボの機能はすごく単純とも言えます。「光るだけ〜♪」実際にそれだけです(笑)
とはいえ、光の明るさを調整できないと困ります。ですので当たり前ですが「現在売られているほぼ全部のストロボ」に光の調整機能はついています。
明るさを自動調整=TTL機能がついた中ではとってもコスパのよいストロボ
その中で大きな違いをあげるとしたら「自動で調整」してくれる機能の有り・無しで2つのグループに分類されます。自動で調整してくれる機能が「TTL調光」という機能です。(読み方は普通に「ティーティーエル」です)
このTTL調光がついていると、暗いところでは「暗めに、少しだけ発光」〜明るいところでは「明るく、全開で発光」してくれます。
それもカメラの絞りやシャッター速度と連動して、ぜんぶ調整してくれます。
TTL機能があればシャッターボタンを押すだけで、どんな場所で撮っても「そこそこのちょうどいい明るさ」で撮れます。そしてもちろん「ストロボの発光」により、通常よりも明るめの写真が。ストロボの補助があることでシャッタースピードによるブレの心配もなくなり、失敗しない撮影が可能になります。
ストロボってどう選べばいい?!最低限、実はこれだけでOKかも
ストロボの機能を比較するなら、どこをチェックしたらいいんだろう・・・と自分も初めてカメラに触り始めたころに疑問に思いました。。
例えば自動車を選ぶ場合、どこをみますか?車にうとい自分の場合ですが、車を選ぶ基準として「メーカー(安心度)」「デザイン(さまざまな機能面)」「排気量(主な性能)」ぐらいでしょうか・・。実際にはもっといろんな要素があると思いますが、最低限・・でいうとこんな感じになります。
「荷物がたくさん入るワンボックスタイプで、色は黒色(デザイン)がいいなー」
「今も乗ってるしなんとなく好きだからトヨタ(メーカー)」
「サイズも普通に2000cc(排気量)のスタンダートなタイプでいいや、燃費もいいし・・・」
みたいな感じになりそうです。
車と同じで、必須条件だけしぼっていけばストロボもほとんど同じ要素になります。ストロボで言うと下記の3つとなります。
- メーカー:信頼の純正か、手軽な互換品か
- 機能面:TTL調光あり、なし
- 絶対的な性能:ストロボのガイドナンバー(最大の光の強さ)
最小限ではありますが、実際に考えていくとこれだけの要素に集約される気がします。
メーカー・ブランドについては単純に好みと安心度になると思います。機能面は先ほどのTTL調光の有無だけが要チェックです。自分の使い方ではありますが、他の機能はほとんど使いません。TTLだけついていればOKです。
気になるガイドナンバー・・・悩んだけど、意味なかったです(笑)
そしてストロボの絶対的な性能となるガイドナンバー。光の強さですが、最大の明るさを数字で表したものです。逆に言えば、ガイドナンバー10で足りる光量しか使わないのであれば、ガイドナンバー50のストロボは宝の持ち腐れです。
Godox TT350Sの場合、ガイドナンバーは36です。自分の使い方でいえばですが・・・「十分」です。GN36で室内撮影の補助光であれば十分過ぎる光量となります。もちろん用途次第となりますが、ストロボ・フラッシュの入門・一般的な使い方としてはガイドナンバーが36ある本品。
ソニー純正品でもガイドナンバー32〜43が標準モデルとしてラインナップされています。その点でもほとんどの場合、不満なく使えるのでは?と思います。
懸念するとすれば、真昼の屋外でのレフ板代わりの補助光として使う際には少し物足りなさを感じるかもしれません。
でもその際にはあらためて買い足す、でも全然OKだと思います。なんせ1万円を切るリーズナブルな価格です。入門・無難に使うストロボとしては、十分な機能とスペックなんじゃないかなーという感想です。
小さい・軽い。ストロボ持っていこうかな?やっぱやめようかな・・サイズは重要な要素です
それと、純正よりもちょっと小さめ。これも大きなメリットになっています。電池も単3電池が2本(純正は4本)という、軽くて小さいという「目には見えないスペック」もあります。
↑iPhone8とほぼ同じサイズ。手のひらに収まる感があります。カメラバッグのポケットに常に入れといても負担はかなり少ないと思います。
単3電池2本で軽いのはいいけど、電池の持ちはどうなの・・・?と思いましたが、使ってみても不満なし。
スペック的には約210回のフルパワーフラッシュ可能とのこと。実際100カットぐらいは軽く使えています。単3電池ですので最悪どこでも買えます。スペアの単3電池を持っていっても数十グラム。
自分の場合には、常にカメラとストロボを小さく・軽く取り回せるメリットに恩恵を感じました。大きいものを小さく・軽くはできません。小さければ電池のスペアを用意すればいいだけです。
遊びで観光地に連れて行った時でも、大げさじゃなくてGOODです。カメラにつけっぱなしでも、ギリギリ許せるサイズでしょうか。日中でもちょっと暗い屋根の下・建物内などで、いい感じにシャドウを持ち上げてくれます。
ということで改めて、実物をどうぞ〜
Godox TT350S〜互換品の悲しさ・・安っぽい?!ドキドキな実物レビュー
中国語が気になるパッケージ。Godoxというメーカーはもともと中国が本拠地だそうです。とはいえ、日本では「株式会社ケンコープロフェショナルイメージング」が取扱店となっており、かなり安心度が高まったブランドかと思います。
ゴドックス(GODOX) | KPI - (株)ケンコープロフェショナルイメージング
それこそAmazonには無名の海外メーカーが無限にあります。その意味ではGodoxブランドとして、互換品の中では安心して買えるチョイスとなります。
実際に手にしてみても、アイテムとしての安っぽさ・違和感はなし。特に気になる部分もなく、初期不良もなし。互換品・中国製・・といった先入観からの心配はただの杞憂でした〜
↑パッケージ内容。Amazonで購入しましたが、おまけが付いてました。店にもよりますが、手袋やらディフューザー系のプチアイテムを付属してくれています。
↑ケースも付いています。自立させるための土台もありますが、実際に使うこともなく引き出しにしまいっぱなしです
↑取説は日本語でちゃんと記載。心配はまったく要りません。
↑本体とディフューザー。少し光を和らげたい・拡散したい時は白いケースのように見えるディフューザーを取り付けます。個人的には常につけっぱなしっですが。
↑ソニー対応の端子です。α7に直接差し込めばすぐに使えます。
↑操作パネル周り。
↑カミナリマークが光ったらチャージ完了の合図。チャージ時間も純正品とほぼ同等。レビューなどの物撮りをする分には全然ストレス無く使えます。
Godox TT350S、どのくらい簡単なの?
早速Godox TT350Sをつかって見たいと思います。操作はびっくりするほど簡単ですよ!
下記の3ステップ・・・実際には2ステップでOK。
- ストロボ本体の電源を入れる
- シャッターを押す(撮影)
- もし明るさを変えたかったら調整する(必要な場合だけ)
というか、ほとんど操作内容はゼロですね・・(笑)
カメラのホットシューに取り付けた後、ストロボ本体の電源ボタンを押したら、それで準備完了です。
あとはいつもどおり撮影するだけ。
↑電源がオフの状態です
↑電源マークのある電源ボタンを長押しします。1秒ちょっとぐらいの長押しなのでストレスはありません。
↑「TTL」モードを示す文字がでています。これで準備完了です。シャッターボタンを押せば、いい感じにフラッシュが光ってくれます。
フラッシュなしの状態より少しだけ明るく、白飛びしない程度に光量を調整して発光してくれます。
自動のTTL調光だけど、ちょっと暗いなー、明るいなーと思った時
カメラ本体の測光機能もそうですが、構図・シチュエーションによってはちょっと暗め・明るめになっていまうことがあります。
そんな時は「ちょっと明るめ」「ちょっと暗め」に微調整できる機能がちゃんとあります。
その操作も至って簡単です。カメラ本体の露出調整と同じ感覚で、-0.3・・-0.7・・と露出の増減が可能です。
↑グルグルと回るジョグダイヤルの中央ボタン「SET」を押します。すると「0(ゼロ)」と表示されます。現在の露出調整は「プラスマイナスゼロの状態」と教えてくれています。
↑ジョグダイヤルをグルグル回して数値設定。ちょっと暗めだなーと思ったら、「プラス方向」にすると設定分明るく発光してくれます。
↑ちょっと明るめだなーと思ったら、「マイナス方向」にすると設定分暗めに発光してくれます。
↑シャッタータイミングで薄くなっちゃいましたが、-1.7と表示されています。スロトボ本体でプラスマイナス「1.7」まで調整が可能です。
全体の露出は普段どおりカメラ本体で調整も可能です。しかしストロボ光だけを調整したいなーと思うシーンもあります。自然光をもう少し活かしたいな、なんてときです。
そんな時にストロボ本体で迷うことなく簡単に設定できてGOODです。
ボタンを押して→グルグルとジョグダイヤルで設定し→もう一度中央ボタンで決定。3アクションでOK。
その他のモードもあります
実際、個人的にはあんまり使いませんが、マニュアル設定やマルチ発光などの機能もついています。
もしマニアックな設定をやりたい!という場合にもいろいろと楽しめそうです。
↑マニュアルモード
↑マルチ発光
Godox TT350S、まとめ
互換・社外ストロボってどうだかな〜と悩んでいるぐらいなら、ポンと買って、ポンと付けて、パシャっと撮ってしまったほうが早い!と思える、リーズナブルで使える子でした。
ソニーα7シリーズで使っている方も多く、レビューもかなり見かけます。
ストロボの使用シーンとしては、室内での光量不足がニーズとしては圧倒的に多いようです。その意味ではほとんどのシチュエーションで使えるガイドナンバー36&TTL調光がついているGodox TT350、手頃だし無難だし、ちょうどいいポジションなのではないでしょうか??
「コスパ的にとりあえず気軽にやってみたいな」という方、「純正よりも小さくて軽いストロボないかな・・」と思った方、数少ないオススメできる社外互換ストロボになるかと思います。
ということで、ちょっと不安だったGodoxブランド・・・使ってみたら心配無用!なα7iiiにもオススメなGodox TT350Sのレビューと感想でした!
↓たまに品切れになっているのが謎です。そんなに売れてる?!